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平成18年12月21日政令指定都市実現に関する特別委員会−12月21日-01号
平成18年12月21日政令指定都市実現に関する特別委員会−12月21日-01号

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  1. 熊本市議会 2006-12-21
    平成18年12月21日政令指定都市実現に関する特別委員会−12月21日-01号


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    平成18年12月21日政令指定都市実現に関する特別委員会−12月21日-01号平成18年12月21日政令指定都市実現に関する特別委員会   政令指定都市実現に関する特別委員会会議録 開催年月日   平成18年12月21日(木) 開催場所    特別委員会室 出席委員    13名         江 藤 正 行 委員長    田 中 誠 一 副委員長         有 馬 純 夫 委員     齊 藤   聰 委員         重 松 孝 文 委員     田 辺 正 信 委員         鈴 木   弘 委員     古 川 泰 三 委員         大 江 政 久 委員     上 村 恵 一 委員         荒 木 哲 美 委員     嶋 田 幾 雄 委員         鈴 木 昌 彦 委員 議題・協議事項   (1)議案の審査(1件)      議第219号「熊本市・富合合併協議会設置について」                              午後 1時01分 開会
    江藤正行 委員長  ただいまから政令指定都市実現に関する特別委員会を開きます。  本日は、本特別委員会に付託を受けました議第219号「熊本市・富合合併協議会設置について」を審査いたしたいと存じます。  それでは、執行部説明を求めます。  (執行部説明) ○江藤正行 委員長  執行部説明は終わりました。  委員の皆様のご質疑があればどうぞ。ありませんか。 ◆齊藤聰 委員  富合町との合併については、ここまで来たかなというような感じをいたしております。  それで、一つ気になっておりますのが、私、県の体制を前から言っているわけでございますけれども、きょう提案されましたこの委員の中に、熊本県から熊本市町村室長地域振興局長というようなのが法定協の中に入っておられるというような今説明を受けたわけです。本来であれば、当然法定協ですから熊本市と富合町との関係の二者でいいのかなというようなことを思っていますし、オブザーバー的なものでいいのかというふうにも思っていたんですけれども、先日県議会が終わりまして知事のお考えなりが非常に強く打ち出されております。  それで、平成18年12月15日の熊日の県議会を終えてというところがございますけれども、これをちょっと読まさせていただきたいと思います。  11月の熊本市長選では、州都論と絡んで同市政令市移行が争点となり、同市富合町が合併法定協議会設置へ向けて動き出した。こうした機運を背景に、これまで当該市町村自主的判断を強調していた潮谷義子知事姿勢もここに来て微妙に変化ということです。政令市においても熊本市と連携して住民への説明とともに近隣市町村に働きかけていきたいと、実現に前向きな姿勢を示したというようなことが書いてあるわけです。  それで、そういうような前向きなところが、このように、先ほど申しましたように、当然法定協ですから熊本市と富合町だけでいいのかと思っていますけれども熊本県が初めから法定協委員としてお入りになると。そういう積極的なところがここに出てきているのかなというような気もいたしておりますし、ただ、富合町ではここまでまいりましたけれども、これはまた先があるほかの町村との合併というようなことは当然大事になってくるわけですので、そこら辺のところの今後も含めて、今の2人ここに入っておられる趣旨といいますか、そういうのは私が今申し上げたようなことなのか、別のことが何かあるのか、あるいはほかの近隣周辺隣接市町村と何かほかに話があっているのか、そういうところを含めてお答えできる範囲内で結構ですのでお話しいただきたいと思います。 ◎豊永信博 広域行政推進室長  まず、おっしゃるとおり、この前の県議会は私どもも注目いたしておりますが、県の方で積極的な姿勢を見せていただいたということはそのとおりだと思っております。  ただ、県からの委員という意味でございますと、この前の任意協議会の中で、これはオブザーバーではございましたが、県から委員がお入りいただいておりました。今回は県から、今度は協議会にはもう正式な委員としてお入りいただくということでございますが、今からつくります合併基本計画、そういうものに当然県事業というのが含まれてまいるというようなことがございます。県との協議が必要になってくるというようなこともございます。  それから、これ以外に合併協議の内容、それから廃置分合の手続、その他県がかかわりになることが非常に多いということでございまして、今までの県の中での合併協議会の中でも、県は正式な委員としてお入りいただいているという経緯もございまして、今回お入りいただいたということだというふうには理解いたしております。  それから、当然その任意協議会の中でも、県は今までも熊本市と富合町との合併についていろいろアドバイスをいただいたというところもございまして、今でもご支援をいただいているということは、もう間違いのないことだというふうに思っております。 ◆齊藤聰 委員  少し残念というか、県の方から前向きにこういう会議には入りますよというようなことかなとは思っていたんですけれども、そういうことで県の御意思というようなのが見てとれるのかなというふうにも思ったんですけれども、今のを聞いたのではそうでもなさそうだし、ちょっと残念かなというようなところも思ったんですけれども、しかし、今申し上げましたように、非常に知事も前向きになってこられたということは事実だろうと思っておりますし、きょうはちょっと外れるかもしれませんけれども、他の近隣市町村との動きといいますか、なかなか難しいところでしょうけれども、何かお話しできることがあればお聞きしたいなと思っておりますが、いかがですか。 ◎今長岳志 企画財政局長  本会議でも答弁させていただきましたけれども、15市町村都市圏研究会をつくっております。そのほかに、そういったことに関連しまして、市長も周りの市町村を回っていろいろな意見交換はさせていただいておるところでございます。今のところはそういった状況ということで、当然私ども事務方としても都市圏研究会作業部会等で、いろいろ信頼関係を築けるような形で折衝なり交渉なり、作業を進めているところでございます。 ◆齊藤聰 委員  ありがとうございました。終わります。わかりました。 ◆嶋田幾雄 委員  確認ですが、富合町との合併は、今富合町の人口はどれだけですか。 ◎豊永信博 広域行政推進室長  8,000弱でございます。 ◆嶋田幾雄 委員  本会議で幸山市長政令指定都市に向けて責任を持ってやると言われたから、今度は大いに期待をしているんですが、それなりに責任を2期目で果たしていただかなければならないというふうに思っていますが、我々議会もこれについては積極的にやっていこうという姿勢で今日まで臨んでおりますので、一応最初のお話では合併協議会の方は議会が3人、向こうが3人と言われたから3人とおっしゃったけれども、今のお話を伺うと議員専門部会が10人という枠で考えていただいて、向こうも10人出てくる、こっちも10人出てくる、こういうことですね。  そうすると、委員長に、これは私の一つの試案というわけでもありませんけれども委員長の方で後の取り決めを、そうしょっちゅうこの会が開かれるわけでもないので御相談で御意見を申し上げたいと思いますけれども合併協議会の方の委員には議長は当然入ると。あとの2名がなかなか選ぶのが難しいんです。そこで、これはぜひ今期の特別委員会の正副委員長議長と3人入っていただいたらどうかなというふうに思います。  それから、専門部会の方も、これ重要な役割を今後果たしてくると思いますので、我々の選挙は来年の4月にありますから、選挙が終わるまでのとりあえずのパターンになりますけれども、一応議運の交渉会派で割り振りをしてはどうかなというふうに思うんですけれども、そうなると、実を言うと枠が1人足りないんですよ。そこで、市民クラブに、ぜひできれば御了解いただいて、田中副委員長がお入りをいただくことができれば、具体的に言いますとこれは一つの提案ですからあと委員長の方でお考えをいただきたいと思いますけれども専門部会ですよ、自民党が3、それからくまもと市民連合が2、公明党が2、市民クラブには申しわけないけれども1という形で御了解をいただければどうかなと思う。それから、あと共産党交渉会派ですから当然これ1として入っていただくと。それから、あと改革フォーラムがこの委員には入っておられないけれども交渉会派にもなっていますからここで1入ると。  こうしますと、ちょうど10名なんですよね。だから、そういう形でほかの委員方もひとつ御了解をいただいて、あと委員長の方でそこら辺を差配していただければ、一応専門部会合併協議会も人数の枠としてはでき上がるのではないかないか。それによって、我々も積極的に富合町との合併協議に応じていくという姿勢をきょうのうちにはっきりさせた方がいいのではないかと思って意見を申し上げたので、よろしくお取り計らいのほどを願いたいと思います。 ○江藤正行 委員長  ありがとうございました。これは採決後、御相談申し上げたいと思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 ◆重松孝文 委員  それで、私本会議でも質問しましたけれども、ちょっとよくわからないのがこの協議会全体の議長含めて議員3人、そして専門部会は10名と、そしてこの特別委員会はまた別途こういう形であるわけですね。それで、専門部会の11条を見ますと、調査審議を行うための専門部会と、これは議員を特定していないから、多分、議会以外にもまた別な専門家を置くのかと思いますけれども、ここで行う調査審議をいわゆる協議会にどういう形で反映させるのか、また、この特別委員会議論したことはどういう形でこの問題を議論していくのか、そこの関係はこれは議会でも議論するようなことだと思うんですけれども執行部はどういう位置づけをしているのかまずお尋ねします。 ◎豊永信博 広域行政推進室長  まず、専門部会でどのようなお話をしていただくかということにつきましては、第1回専門部会の中で御協議をいただいて、そういうことでこういうふうな位置づけにしていこうというようなお話を御協議いただくことになるのだろうと思っております。  それから、その専門部会協議いただいたことは、当然のことながら法定協議会にしっかりと上げさせていただくという形になるというふうに思っております。  それから、この特別委員会との関係につきましては、ちょっと私どもとしては意見を申し述べるわけにはいかんと思いますので、こちらの方でお考えいただきたい、御議論いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ◆重松孝文 委員  それで、前の飽託4町との合併のあれを見たら、たしか専門部会は置かれていなかったと思うんです。今回そういう置かれた趣旨はどういうことですか。 ◎豊永信博 広域行政推進室長  この合併につきましては、最終的には廃置分合議案というのは議会で議決いただくわけでございまして、議会意見というのが非常に重要だということがございます。  それから、いろいろと議会の中で、例えば両議会の中でお決めいただく定数特例の問題でありますとか在任特例の問題でありますとか、そういうこともございますので、今回ぜひその議員部会というものを専門部会として設けていただくということがあるのかなということで案をつくらせていただきました。 ◆重松孝文 委員  それで、飽託4町のときの議会協議会との関係をずっといろいろ資料を手繰ってみたら、協議会には6名、議長ほか出ていますけれども、そこで大事な議論が出てくると、議会を代表している議長の発言は、今いろいろ出た意見は承って議会にまた持ち帰って議論してきますということで次のあれにまた持っていってやっていたりしたわけですよね。そして、それは全部やはりその当時の特別委員会というのがあったから、そこで議論してもう一遍それを次の協議会に持っていくという形に飽託4町の場合はしていたわけです。  それで、今度の場合は、その特別委員会とは別途の専門部会があるものですから、そこがちょっと私もよくつかめないところなんですけれども、本来この議長ほか3人の議員が参加すれば、当然これは議長の場合、特に個人意見というよりも、また正副委員長と出れば当然議会全体の意思、あるいはこの特別委員会の正副委員長ですから、そこの意思を伝えるということになってくると思うんです。そうなってくると、この専門部会が何か宙づりの部会になるんですよね。だから、そこのところはちょっと、何で専門部会が、しかも10人という特定で、ここは専門部会が開かれて、そこの中で特にこういうものについて大いに調査審議しようということを議論してできると思うんですけれども、どうもそこは特別委員会との関係がちょっとまだ見えてこないわけです。 ○江藤正行 委員長  いいですか。これは私が答えます。  どういうふうになるかわかりませんが、協議会に私どもが出た場合、この熊本市の調査特別委員会にそれらの報告等をする機会はしょっちゅうつくっていきたいと思っています。よろしゅうございますか。 ◆重松孝文 委員  それで、いいですか。その専門部会です。ここは専門部会というのは、議員専門部会という特別でなくて、専門部会の中に議員分野住民議員の双方でやると。この仕組みとしては、多分ほかにまた幾つか専門部会をつくっていいようになったと思うんです。どの分野をつくるかまだ見えていませんけれども、少なくとも議員は10名ずつでつくってやるということで、そこで調査審議するということになっていますから、これは実際そこの10人で協議して、自分たちでこういうことを今から協議していきますよということを決められると思うんですけれども、ちょっとこの特別委員会との関係がはっきりしないわけです。 ○江藤正行 委員長  これにつきましては、議員部会、主に定数の問題とか、あるいはいろいろな問題が出てくるのではないかと思います。それはその議員部会熊本市議会から出た10人の皆さんで決定はできないので、やはり特別委員会なり各派団長なり、いろいろ諮って円満な方向に持っていくということに持っていきたいと思いますし、それは余り御心配はないのではないかと私自身は思っています。 ◆重松孝文 委員  そこは、僕はそのときは多分なっていますから。 ◆鈴木弘 委員  私の認識としては、両市町議員を出すわけですから、先ほど言いましたとおり、廃置分合合併そのものについて意見を交換する場が必要だろうと、これが専門部会という位置づけだと思っています。  それから、本特別委員会については、こういうステップを踏みながら政令市を目指すという大きな名目がありますので、それはそれできちっと位置づけをして残していくという意味で、いい案ではないかなと個人的には思っています。 ○江藤正行 委員長  ですから、これをないがしろにすることは絶対ありません。よろしゅうございますか。 ◆重松孝文 委員  もう一遍、念のため執行部に確認しておきます。  このいわゆる専門部会での協議事項については調査審議等行うための専門部会と、何を調査審議するかは協議会で決めていくということですね。別にそっちから枠をはめないということですね。わかりました。  学識経験者はほとんど多分この規約からいけば両市町の長が協議して定めるとなっていますから、多分いろいろな自治会や商工や農林水産団体の代表は全部それぞれの市町が大体この線で出て欲しいと、場合によってはあなたの団体から推薦してくださいということに多分なると思うんですけれども、問題はこの両市町公募委員がそれぞれ2名ずつ出るようになっていますよね。公募委員のいわゆる選考といいますか、選出の仕方をお尋ねします。 ◎豊永信博 広域行政推進室長  公募委員選考でございます。今後の熊本市につきましては新聞広告論文募集をさせていただいて、その論文審査を内部につくりました委員会審査をさせていただいて、選考させていただきたいと思っています。 ◆重松孝文 委員  それはそういう形でやるのは賛成なんですけれども、ただ問題は、私は短時間の議論の中でいわゆる法定協議会というのは、合併の是非も含めて議論するところだということが常々答弁で返ってきましたから、そういった意味ではこの公募委員を選ぶ場合、いわゆる市の意見を言う人ですから、当然是を言う意見と非を言う意見、2人ずつ入れておかないと、この是非の議論というのが担保されないわけですよ。そういった意味でぜひ2人なら、要するに学識経験者ということでそちらがレベルが高い方を採用するとか、そちらの気に入った人をするということではなくて、どこから見てもやはりきちんと合併について理解、あるいは政令市について理解しておる人、そしてまた、もう少しその他きちんと批判的な意見を持っている人、そういう形で僕は選考すべきと思うんですけれども選考基準について考え方が何かあるんですか。 ◎豊永信博 広域行政推進室長  選考基準につきまして、例えば富合町との合併に賛成する者というような項目はございません。 ◆重松孝文 委員  だから、どういう基準で選ぶんですかということ。 ◎豊永信博 広域行政推進室長  あくまでも論文を読ませていただいて、その中で合併についてしっかりとした考え方をお持ちの方ということになると思います。協議会趣旨及び問題点等についての認識や理解があるということが選考基準一つということでございます。 ◆重松孝文 委員  そうしたら、その公募に応じた場合、通った人も採用されなかった人も、こういう理由で採用しました、こういう理由で採用しませんでしたということはお返しするんですか。 ◎豊永信博 広域行政推進室長  結果はちゃんと通知いたします。 ◆重松孝文 委員  あと、中身の問題にちょっと入りますけれども、今回ちょっといろいろ資料をずっと読み返してみて、どうしてもわからないのです。僕の頭が悪いのかと思うんだけれども、そもそも今回富合町との合併目的室長答弁を聞くと結局何か政令市のためのステップということしか見えてこないわけです。そして、向こう議会での町長なりに聞くと、もう財政的に成り立たないと。だから、もう寄らば大樹をかけたんだと、熊本市に頼るしかもう富合町が生きていく道はないんだという今の全国的な財政の厳しさを反映しておりますけれども、そういうことを主として説明されたわけです。その合併目的は、そういうことで理解していいんですか。主たる目的はどこにあるのか。 ◎豊永信博 広域行政推進室長  主たる目的といいますか、現在私ども富合町に限らず近隣の町との市町村合併というのを考えているということは、一つには合併が必要であるというようなことの認識がございます。一つ一つの町ということで、今後なかなかやっていくことが厳しいという状況も生まれてきておりますし、お互いが連携していくと、連携の一番の形として合併ということがあるだろうということが一つございます。  それと、熊本市といたしましては、政令指定都市というのを目指しているということも合併を目指している理由一つということでございます。  それから、富合町も財政のことということだけではなくて、やはり町長熊本市と合併して都市圏政令市をつくるんだというようなビジョンも描いておられますので、そういうふうな目的も持っておられるということもございます。  それから、その合併につきましては、富合町の発展、それから熊本市の発展、両市町発展につながるものだというようなことも考えております。 ◆重松孝文 委員  わかったようなわからないような答弁ですけれども、本音では多分、熊本市とすれば、政令市になるためにはどこかとやはり合併しなければいかんということからスタートしていますし、富合町の方はわざわざ宇土市を断って熊本市とというふうになった理由は、確かに宇土市よりも熊本市の方が頼りがいがあるという判断を町長はしたみたいで、そういうことかもしれませんけれども、問題は、そういう中で周辺のいわゆる議会議員、ずっと大分いろいろ聞いて回ったり、委員会あと議会議事録を読んだりしましたけれども、やはりかなりこじれた状態でもう一組の合併が今協議が始まろうとしているわけです。  そこに宇土市との関係とか城南町との関係とか、3つの枠組みがある中で、宇土市と組むのが一番ちょっと何か壊れた形になったものですから、ちょっと複雑な形になったわけで、そういう点では、私は過去の熊本市が合併問題に取り組んできた中で、一つ飽託4町との合併のいろいろな教訓といいますか、それと実際に益城町を含めて周辺とうまくいかなかった教訓、そしてもう一つは、やはりこの間全国的に平成の大合併が進められてきた中で、いろいろな問題点が今生まれています。  私もいろいろなところに今呼ばれるものですから、天草市に行ったり、いろいろなところへ行って調べていますけれども、そうすると結局合併してよかったというところよりも合併してしまったというところの方が多いんですよ。こんなはずではなかったというところが。そういう点では、熊本市としてそういうこの一連の平成合併の失敗したことは二度と繰り返さないと、そしてまた周辺町とのこの間のうまくいかなかったケ−スで、飽託4町のこういう点をどういう形で今後に生かそうとしているのか、その辺のところをこれは局長でいいと思うんですけれども、お願いします。 ◎今長岳志 企画財政局長  いろいろご指摘いただいたわけですが、まず合併が成功していないのではないかというところでございますけれども、当然企業も市町村もそうですけれども合併当初というのはどうしても混乱というのは出てきます。いろいろそれぞれやり方が違っておったところを合わせなければならなかったりとか。ただ、やはり、先ほどの合併メリットというか、合併しなければならない理由一つとして私ども考えておりますのは、長期的に見た場合に、きょうの新聞でも出ていましたが、人口減少社会に突入する、それから地方分権が進む、それから熊本市におきましてはやはり好経済が大きいということと九州新幹線全線への対応、そういったことの課題に対応するためには、やはり生活圏がもう既に富合町の通勤通学率は38.4%ですので、逆に境界があるというところの方がおかしいのではないかと。合併して、お互い運命共同体として全国的な都市圏間競争に勝ち抜く体制をつくっていくべきではないかということから、やはり熊本市としては合併するメリットというのはあるというふうに考えております。 ◆重松孝文 委員  私がどうしてもわからないのは、一体感ということでいえば、富合町にとっては確かに通勤通学率はあるかどうか知らないけれども、生活のいわゆる基盤は実際宇土市との一体化なんです。そこでほとんど、だから一部事務組合広域関係も全部宇土市とやってきていますし、都市計画区域まで宇土市と一緒なんです。だから、宇土市、城南町、富合町というのが一つ生活圏では一体化してやってきておるわけで、そこから富合町だけをこっちに引き離すかということになりますから、そういう点では一体感に逆行するのではないかというのが、僕もどうしてもそこは拭えないところなんです。  それで、いろいろな形でこの一部事務組合都市計画がどうなるのかということを聞いてみると、まだ宇土市の議員は相当根に持っています。かなりこれは深いです。もちろんこの1年ぐらいはほとんどこの合併問題で宇土市は質問は議会もされていませんし、ことしの2月の第1回定例会で1人が富合町の関係を今後どうするのかということを市長に聞いていますけれども、それが余りもう今議論はしないで見守るということになっているみたいですけれども、例えば心配しているのは汚水処理です。  今新幹線の車両基地ができたでしょう。これの問題ではまだ話し合いがついていないんです。聞くところによると、どうも宇土市はこれはもう絶対避けるつもりみたいなんです。何でかというと、僕はその事実関係も確認していないんですけれども、何人かの議員からいろいろ事情を聞いた限りでは、もともとあの車両基地は宇土駅に近いところにつくるはずだったと。それがどうせ合併するならもう富合町でもいいのではないかということで富合町のあれを呼んで、あそこに決めたということがあるものですから、そういう中で結局合併が御破算になったので話が違うということで、そこのあれは受け付けんよということで今もめて、なかなか解決のめどが立たないということになっているようです。  ほかにも例えば消防の問題でも広域消防がありました。あそこは広い旧宇城の各町村等を含めてみても、消防のいわゆる出張署に当たる署がないのはこの富合町と不知火町だけなんです。あとは全部まちごとに大体全部分署ということになっていますけれども、10名から20名の体制で今配置されておると。ところがこの富合町が宇土市のすぐそばということもあって、富合町と不知火町が宇土市のそばから一定の時間内に来てもらえるということで配置がされていないと。しかし、合併するなら、それはやはり熊本市に見てもらわなければいかんだろうという議論が大半になっているみたいですし、そういう点では一体化という問題で見れば、非常にこれは問題が多い合併になるのではないかと。そこをやはりきちんと見据えてやらないと、いわゆる簡単なあれではいかないと。  そういう点で、これはもう協議会の中で議論ということで多分答弁になると思うんですけれども、それはそれでいいと思うんですけれども、だからこそ私は本格的にこの法定協に入る前に、双方の住民意思をやはり確認しておくということがあるのではないかと。賛成、反対も含めて何を議論してほしいのかということも含めて、住民の視線から見て、そこの意思の確認、課題の設定をしてほしいと。  これはなんでそう言うかというと、そういう今と違ういわゆる一体化との関係で、今非常に問題をはらんだケースであるし、飽託4町のときでも飽田とか河内の場合はほとんど反対は二桁おりませんでした。数%の反対だったんです。やはり天明町が賛成が65%で反対が15%でしたけれども、それでも相当やはり慎重な議論を繰り返してアンケートを何回かとる、またどういう問題があるかということでずっとやりとりする、そういう中で何とかこぎつけたということになったわけです。だから、もっと富合町の場合は、以前アンケートをとった場合には絶対多数をとったところはどこもないんです。宇土市との関係でも40数%、絶対5割を超えてこことやりたいという住民が選択したことは過去一度もないんです。そういう点では非常に微妙なところではありますし、また熊本市の側から見ても、僕が聞く限り何のための富合町との合併かというのはほとんど理解されていません。政令市のための何か数合わせだろうという理解はされていますけれども、それ以上の理解は全くされていません。  そういう点では、なぜ富合町との合併が必要なのかということも、やはりきちんともう少しはっきりさせた上で、市民にここの意思も確認するという作業を私当然、もちろん全住民に聞けということではないです。よく市が意識調査ということで1万人足らずでやっていますけれども、その程度でもいいからきちんと確認してこの協議会に入るべきではないかと。そうしないと、結局またいろいろなことでどん詰まりになっていっぱいの問題が出てくるということになるのではないかということを懸念しているんですけれども、その辺は本会議では意思の確認はもうする気はないという答弁でしたけれども、それは今も同じですか。 ◎今長岳志 企画財政局長  最後のお答えに関しましては、本会議答弁どおり、これまで富合町でもいろいろな経緯が起きてきましたし、私ども説明会とか市政だよりとかホームページ等でお知らせしていますので、法定協をつくる段階での住民意思の確認というのは考えておりません。 ◆重松孝文 委員  そうしたら、どこかの段階でするということですか。せんということだけれども、具体的な協定をする段階では、協議、実施計画を進行する段階ではするということですか。 ◎今長岳志 企画財政局長  それは今後の協議、あるいは両市町の判断によってすることはあるかとは思います。する可能性もないとは言えませんので、そのときどきによって判断していくことになるかと思います。 ◆重松孝文 委員  これは住民の側から多分求めていく運動が出てくるのが当たり前と思うし、そこは多分出てくるのではないかと思うんですけれども、最後に私が相当懸念しておるのは一部事務組合との関係です。今任意協の中で整理されたのを見ますと、全部それは協議会の中で決めて、決めるというか協議して、そしてまた富合町の方から事務組合に投げかけて、事務組合了解を得たらそれでやるということにするという方向で今なったみたいですけれども、ただ、これは事務組合の場合は多数決で決める程度です。だから、しかしそれでもほとんど多数決で決めるというよりも、ほとんど全会一致で決めておる場合が大多数ですから、しこりが残らないようにするためにはやはり皆さんから事務組合の中に理解されてもらう仕組みにしないと理解がされないと思うんです。  そういう点では、協議会とある意味では並行して事務組合の理解も得られる活動を富合町側にしてもらわないと、いや協議会でこういう方向で決めました、それでお願いできませんかと言ったら、それはまたますます悪化しますものね。だから、そういった意味では富合町の努力を相当求めなければいけないですけれども、今の段階では熊本市が口を出すわけにはいかんですね。協議が整ってしまえばいろいろ話はできるけれども、それ以前に事務組合との話は全部富合町にしてもらわねばいかんぞという、そうしないと先に進められないわけですよね。そういうこともありますので、これはやはり相当富合町側に、これは法定協に入ろうと入るまいとその努力はしてもらわねばいかんですよ。周辺の町への今後一部事務組合との関係富合町はこういう方向で考えているというのは理解してもらわないと、そういう中で熊本市と協議した結果、こういう方向でいきたいと思うけれどもいいですかという理解を求めることになると思うんですけれども、そこの流れはどんなふうに考えているのか、事務組合との関係はそれが一つです。  もう一つは、都市計画区域の問題では、これは協議で決められる問題ではないですものね。あくまでこれは県の決定事項ですから、多分県から来ておる人が何らかのその議論の中で判断されると思うんですけれども、この問題はどういう形でやっていかれるのか。今説明を聞くと、合併協議会の中ではこれは協議対象になりませんと。しかし、政令市になれば線引きしますよという説明があったわけです。だから、政令市になったときにどういう線引きというのは、これは協議の中では結論は出ないかもしれないけれども当然僕は出てくると思うんです。政令市を前提とした合併協議ですから。向こうから、では政令市になった場合にはどういう線引きの可能性があるのかというふうに出てくると思うし、そこについても理解しておかないと、いや話が違うと、線引きせんと思ったら何で政令市になったりするんですかということになりかねないので、そこのところの関係もきちんと説明をしておかないと、あとでまずくなるのではないかと思いますけれども、そこの説明を求めます。 ◎豊永信博 広域行政推進室長  まず、一部事務組合の問題でございます。これにつきましては任意協議会の段階から富合町ともいろいろお話はしておりますが、やはり法定協議会設置されて具体的な合併議論に入らない段階で、その一部事務組合に対してどうだこうだというようなお話を持っていくというのは、富合町側としてもなかなか難しいというふうな富合町の御判断がございまして、法定協議会設置されて、それからその一部事務組合の話をその中でしていくというふうに伺っております。それが今の状況ということでございます。  当然、委員がおっしゃるように、富合町が一生懸命努力をしていただく、ただ、どっちの方向に行くかというのは組合の中での話し合いの結果を尊重したいというふうに、任意協議会の中でもそういうふうな方向性を示しておりますので、そういう方向でいきたいというふうに考えております。  それから、都市計画決定の件でございますが、これは任意協議会の報告書の中で最後の方でもFという形で、協議会の中だけで解決しない問題だというふうに書かせていただいておりまして、これは当然線引きの問題は県の決定権であるということでございます。ただ、もちろん昔でいいますと建設計画、今でいう基本計画の中で、将来のまちづくりでこうありたいというような話は当然そこで議論していくことにはなるだろうと。ただ、決定は最終的には県だということになるというふうに思っております。 ○江藤正行 委員長  意見も大分出尽くしたようでありますが、ここらでよろしゅうございますか。          (「はい」と呼ぶ者あり) ○江藤正行 委員長  ほかに質疑がなければ採決いたします。  議第219号「熊本市・富合合併協議会設置について」に対し、賛成の議員の挙手を求めます。          〔賛成者挙手〕 ○江藤正行 委員長  挙手多数。  よって、議第219号は可決すべきものと決定いたしました。  続きまして、先ほど嶋田委員より提案がありました合併協議会議会代表につきましては、議長並びに正副委員長でどうかということでございますが、よろしゅうございますか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○江藤正行 委員長  ありがとうございました。  なお、議員専門部会につきましては、按分いたしますと、自民党3、市民連合、公明党各々2、市民クラブ1、共産党1、改革フォーラムいずれも1名となっております。それでよろしゅうございますか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○江藤正行 委員長  ありがとうございました。  それでは、本特別委員会の意向を議長にお伝えいたします。  以上で、本特別委員会に付託を受けました議案の審査は終わりました。  これをもちまして、本日の政令指定都市実現に関する特別委員会を終わります。  御協力ありがとうございました。                             午後 1時45分 閉会 出席説明員  〔総 務 局〕
       総務局長     寺 本 敬 司    総務局次長兼総務部長                                 奥 山 康 雄    総務課長     今 村 修 一  〔企画財政局〕    企画財政局長   今 長 岳 志    企画財政局次長  宗 村   收    企画財政局総括審議員          企画広報部長   高 田   晋             村 山 栄 一    広域行政推進室長 豊 永 信 博    財務部長     宮 崎 健 三    企画課長     西 島 徹 郎    広報課長     高 柳 裕 一    広域行政推進室次長坂 本 泰 三    財政課長     續   幸 弘...