○
江藤正行 委員長 ただいまから
政令指定都市実現に関する
特別委員会を開きます。
本日は、本
特別委員会に付託を受けました議第219号「
熊本市・
富合町
合併協議会の
設置について」を
審査いたしたいと存じます。
それでは、
執行部の
説明を求めます。
(
執行部説明)
○
江藤正行 委員長 執行部の
説明は終わりました。
委員の皆様のご質疑があればどうぞ。ありませんか。
◆
齊藤聰 委員 富合町との
合併については、ここまで来たかなというような感じをいたしております。
それで、
一つ気になっておりますのが、私、県の
体制を前から言っているわけでございますけれ
ども、きょう提案されましたこの
委員の中に、
熊本県から
熊本県
市町村総
室長、
地域振興局長というようなのが
法定協の中に入っておられるというような今
説明を受けたわけです。本来であれば、当然
法定協ですから
熊本市と
富合町との
関係の二者でいいのかなというようなことを思っていますし、オブザーバー的なものでいいのかというふうにも思っていたんですけれ
ども、先日
県議会が終わりまして
知事のお
考えなりが非常に強く打ち出されております。
それで、
平成18年12月15日の熊日の
県議会を終えてというところがございますけれ
ども、これをちょっと読まさせていただきたいと思います。
11月の
熊本市長選では、
州都論と絡んで
同市の
政令市移行が争点となり、
同市と
富合町が
合併法定協議会設置へ向けて動き出した。こうした機運を背景に、これまで
当該市町村の
自主的判断を強調していた
潮谷義子知事の
姿勢もここに来て微妙に変化ということです。
政令市においても
熊本市と連携して
住民への
説明とともに
近隣市町村に働きかけていきたいと、
実現に前向きな
姿勢を示したというようなことが書いてあるわけです。
それで、そういうような前向きなところが、このように、先ほど申しましたように、当然
法定協ですから
熊本市と
富合町だけでいいのかと思っていますけれ
ども、
熊本県が初めから
法定協の
委員としてお
入りになると。そういう積極的なところがここに出てきているのかなというような気もいたしておりますし、ただ、
富合町ではここまでまいりましたけれ
ども、これはまた先があるほかの町村との
合併というようなことは当然大事になってくるわけですので、そこら辺のところの今後も含めて、今の2人ここに入っておられる
趣旨といいますか、そういうのは私が今申し上げたようなことなのか、別のことが何かあるのか、あるいはほかの
近隣の
周辺の
隣接市町村と何かほかに話があっているのか、そういうところを含めてお答えできる範囲内で結構ですので
お話しいただきたいと思います。
◎
豊永信博 広域行政推進室長 まず、おっしゃるとおり、この前の
県議会は私
どもも注目いたしておりますが、県の方で積極的な
姿勢を見せていただいたということはそのとおりだと思っております。
ただ、県からの
委員という
意味でございますと、この前の
任意協議会の中で、これはオブザーバーではございましたが、県から
委員がお
入りいただいておりました。今回は県から、今度は
協議会にはもう正式な
委員としてお
入りいただくということでございますが、今からつくります
合併の
基本計画、そういうものに当然
県事業というのが含まれてまいるというようなことがございます。県との
協議が必要になってくるというようなこともございます。
それから、これ以外に
合併協議の内容、それから
廃置分合の手続、その他県がかかわりになることが非常に多いということでございまして、今までの県の中での
合併の
協議会の中でも、県は正式な
委員としてお
入りいただいているという経緯もございまして、今回お
入りいただいたということだというふうには理解いたしております。
それから、当然その
任意協議会の中でも、県は今までも
熊本市と
富合町との
合併についていろいろアドバイスをいただいたというところもございまして、今でもご支援をいただいているということは、もう間違いのないことだというふうに思っております。
◆
齊藤聰 委員 少し残念というか、県の方から前向きにこういう
会議には
入りますよというようなことかなとは思っていたんですけれ
ども、そういうことで県の御
意思というようなのが見てとれるのかなというふうにも思ったんですけれ
ども、今のを聞いたのではそうでもなさそうだし、ちょっと残念かなというようなところも思ったんですけれ
ども、しかし、今申し上げましたように、非常に
知事も前向きになってこられたということは事実だろうと思っておりますし、きょうはちょっと外れるかもしれませんけれ
ども、他の
近隣市町村との動きといいますか、なかなか難しいところでしょうけれ
ども、何か
お話しできることがあればお聞きしたいなと思っておりますが、いかがですか。
◎今
長岳志 企画財政局長 本
会議でも
答弁させていただきましたけれ
ども、15
市町村で
都市圏の
研究会をつくっております。そのほかに、そういったことに関連しまして、
市長も周りの
市町村を回っていろいろな
意見交換はさせていただいておるところでございます。今のところはそういった
状況ということで、当然私
ども事務方としても
都市圏研究会の
作業部会等で、いろいろ
信頼関係を築けるような形で折衝なり交渉なり、作業を進めているところでございます。
◆
齊藤聰 委員 ありがとうございました。終わります。わかりました。
◆
嶋田幾雄 委員 確認ですが、
富合町との
合併は、今
富合町の人口はどれだけですか。
◎
豊永信博 広域行政推進室長 8,000弱でございます。
◆
嶋田幾雄 委員 本
会議で幸山
市長も
政令指定都市に向けて
責任を持ってやると言われたから、今度は大いに期待をしているんですが、それなりに
責任を2期目で果たしていただかなければならないというふうに思っていますが、我々
議会もこれについては積極的にやっていこうという
姿勢で今日まで臨んでおりますので、一応最初の
お話では
合併協議会の方は
議会が3人、
向こうが3人と言われたから3人とおっしゃったけれ
ども、今の
お話を伺うと
議員の
専門部会が10人という枠で
考えていただいて、
向こうも10人出てくる、こっちも10人出てくる、こういうことですね。
そうすると、
委員長に、これは私の
一つの試案というわけでもありませんけれ
ども、
委員長の方で後の取り決めを、そうしょっちゅうこの会が開かれるわけでもないので御相談で御
意見を申し上げたいと思いますけれ
ども、
合併協議会の方の
委員には
議長は当然入ると。
あとの2名がなかなか選ぶのが難しいんです。そこで、これはぜひ今期の
特別委員会の正副
委員長で
議長と3人入っていただいたらどうかなというふうに思います。
それから、
専門部会の方も、これ重要な役割を今後果たしてくると思いますので、我々の
選挙は来年の4月にありますから、
選挙が終わるまでのとりあえずのパターンになりますけれ
ども、一応議運の
交渉会派で割り振りをしてはどうかなというふうに思うんですけれ
ども、そうなると、実を言うと枠が1人足りないんですよ。そこで、
市民クラブに、ぜひできれば御
了解いただいて、田中副
委員長がお
入りをいただくことができれば、具体的に言いますとこれは
一つの提案ですから
あとは
委員長の方でお
考えをいただきたいと思いますけれ
ども、
専門部会ですよ、自民党が3、それから
くまもと市民連合が2、公明党が2、
市民クラブには申しわけないけれ
ども1という形で御
了解をいただければどうかなと思う。それから、
あと共産党が
交渉会派ですから当然これ1として入っていただくと。それから、
あと改革フォーラムがこの
委員には入っておられないけれ
ども、
交渉会派にもなっていますからここで1入ると。
こうしますと、ちょうど10名なんですよね。だから、そういう形でほかの
委員方もひとつ御
了解をいただいて、
あとは
委員長の方でそこら辺を差配していただければ、一応
専門部会も
合併協議会も人数の枠としてはでき上がるのではないかないか。それによって、我々も積極的に
富合町との
合併の
協議に応じていくという
姿勢をきょうのうちにはっきりさせた方がいいのではないかと思って
意見を申し上げたので、よろしくお取り計らいのほどを願いたいと思います。
○
江藤正行 委員長 ありがとうございました。これは採決後、御相談申し上げたいと思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。
◆
重松孝文 委員 それで、私本
会議でも質問しましたけれ
ども、ちょっとよくわからないのがこの
協議会全体の
議長含めて
議員3人、そして
専門部会は10名と、そしてこの
特別委員会はまた別途こういう形であるわけですね。それで、
専門部会の11条を見ますと、
調査、
審議を行うための
専門部会と、これは
議員を特定していないから、多分、
議会以外にもまた別な
専門家を置くのかと思いますけれ
ども、ここで行う
調査、
審議をいわゆる
協議会にどういう形で反映させるのか、また、この
特別委員会で
議論したことはどういう形でこの問題を
議論していくのか、そこの
関係はこれは
議会でも
議論するようなことだと思うんですけれ
ども、
執行部はどういう
位置づけをしているのかまずお尋ねします。
◎
豊永信博 広域行政推進室長 まず、
専門部会でどのような
お話をしていただくかということにつきましては、第1回
専門部会の中で御
協議をいただいて、そういうことでこういうふうな
位置づけにしていこうというような
お話を御
協議いただくことになるのだろうと思っております。
それから、その
専門部会で
協議いただいたことは、当然のことながら
法定協議会にしっかりと上げさせていただくという形になるというふうに思っております。
それから、この
特別委員会との
関係につきましては、ちょっと私
どもとしては
意見を申し述べるわけにはいかんと思いますので、こちらの方でお
考えいただきたい、御
議論いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
◆
重松孝文 委員 それで、前の
飽託4町との
合併のあれを見たら、たしか
専門部会は置かれていなかったと思うんです。今回そういう置かれた
趣旨はどういうことですか。
◎
豊永信博 広域行政推進室長 この
合併につきましては、最終的には
廃置分合議案というのは
議会で議決いただくわけでございまして、
議会の
意見というのが非常に重要だということがございます。
それから、いろいろと
議会の中で、例えば両
議会の中でお決めいただく
定数特例の問題でありますとか
在任特例の問題でありますとか、そういうこともございますので、今回ぜひその
議員部会というものを
専門部会として設けていただくということがあるのかなということで案をつくらせていただきました。
◆
重松孝文 委員 それで、
飽託4町のときの
議会と
協議会との
関係をずっといろいろ
資料を手繰ってみたら、
協議会には6名、
議長ほか出ていますけれ
ども、そこで大事な
議論が出てくると、
議会を代表している
議長の発言は、今いろいろ出た
意見は承って
議会にまた持ち帰って
議論してきますということで次のあれにまた持っていってやっていたりしたわけですよね。そして、それは全部やはりその当時の
特別委員会というのがあったから、そこで
議論してもう一遍それを次の
協議会に持っていくという形に
飽託4町の場合はしていたわけです。
それで、今度の場合は、その
特別委員会とは別途の
専門部会があるものですから、そこがちょっと私もよくつかめないところなんですけれ
ども、本来この
議長ほか3人の
議員が参加すれば、当然これは
議長の場合、特に
個人の
意見というよりも、また正副
委員長と出れば当然
議会全体の
意思、あるいはこの
特別委員会の正副
委員長ですから、そこの
意思を伝えるということになってくると思うんです。そうなってくると、この
専門部会が何か宙づりの
部会になるんですよね。だから、そこのところはちょっと、何で
専門部会が、しかも10人という特定で、ここは
専門部会が開かれて、そこの中で特にこういうものについて大いに
調査、
審議しようということを
議論してできると思うんですけれ
ども、どうもそこは
特別委員会との
関係がちょっとまだ見えてこないわけです。
○
江藤正行 委員長 いいですか。これは私が答えます。
どういうふうになるかわかりませんが、
協議会に私
どもが出た場合、この
熊本市の
調査特別委員会にそれらの
報告等をする機会はしょっちゅうつくっていきたいと思っています。よろしゅうございますか。
◆
重松孝文 委員 それで、いいですか。その
専門部会です。ここは
専門部会というのは、
議員専門部会という特別でなくて、
専門部会の中に
議員の
分野は
住民と
議員の双方でやると。この仕組みとしては、多分ほかにまた幾つか
専門部会をつくっていいようになったと思うんです。どの
分野をつくるかまだ見えていませんけれ
ども、少なくとも
議員は10名ずつでつくってやるということで、そこで
調査、
審議するということになっていますから、これは実際そこの10人で
協議して、
自分たちでこういうことを今から
協議していきますよということを決められると思うんですけれ
ども、ちょっとこの
特別委員会との
関係がはっきりしないわけです。
○
江藤正行 委員長 これにつきましては、
議員部会、主に定数の問題とか、あるいはいろいろな問題が出てくるのではないかと思います。それはその
議員部会の
熊本市議会から出た10人の皆さんで決定はできないので、やはり
特別委員会なり各派団長なり、いろいろ諮って円満な方向に持っていくということに持っていきたいと思いますし、それは余り御心配はないのではないかと私自身は思っています。
◆
重松孝文 委員 そこは、僕はそのときは多分なっていますから。
◆
鈴木弘 委員 私の
認識としては、両
市町で
議員を出すわけですから、先ほど言いましたとおり、
廃置分合と
合併そのものについて
意見を交換する場が必要だろうと、これが
専門部会という
位置づけだと思っています。
それから、本
特別委員会については、こういう
ステップを踏みながら
政令市を目指すという大きな名目がありますので、それはそれできちっと
位置づけをして残していくという
意味で、いい案ではないかなと
個人的には思っています。
○
江藤正行 委員長 ですから、これをないがしろにすることは絶対ありません。よろしゅうございますか。
◆
重松孝文 委員 もう一遍、念のため
執行部に確認しておきます。
このいわゆる
専門部会での
協議事項については
調査、
審議等行うための
専門部会と、何を
調査、
審議するかは
協議会で決めていくということですね。別にそっちから枠をはめないということですね。わかりました。
学識経験者はほとんど多分この規約からいけば両
市町の長が
協議して定めるとなっていますから、多分いろいろな
自治会や商工や
農林水産団体の代表は全部それぞれの
市町が大体この線で出て欲しいと、場合によってはあなたの団体から推薦してくださいということに多分なると思うんですけれ
ども、問題はこの両
市町の
公募委員がそれぞれ2名ずつ出るようになっていますよね。
公募委員のいわゆる
選考といいますか、選出の仕方をお尋ねします。
◎
豊永信博 広域行政推進室長 公募委員は
選考でございます。今後の
熊本市につきましては
新聞広告で
論文募集をさせていただいて、その
論文の
審査を内部につくりました
委員会で
審査をさせていただいて、
選考させていただきたいと思っています。
◆
重松孝文 委員 それはそういう形でやるのは賛成なんですけれ
ども、ただ問題は、私は短時間の
議論の中でいわゆる
法定協議会というのは、
合併の是非も含めて
議論するところだということが
常々答弁で返ってきましたから、そういった
意味ではこの
公募委員を選ぶ場合、いわゆる市の
意見を言う人ですから、当然是を言う
意見と非を言う
意見、2人ずつ入れておかないと、この是非の
議論というのが担保されないわけですよ。そういった
意味でぜひ2人なら、要するに
学識経験者ということでそちらがレベルが高い方を採用するとか、そちらの気に入った人をするということではなくて、どこから見てもやはりきちんと
合併について理解、あるいは
政令市について理解しておる人、そしてまた、もう少しその他きちんと批判的な
意見を持っている人、そういう形で僕は
選考すべきと思うんですけれ
ども、
選考基準について
考え方が何かあるんですか。
◎
豊永信博 広域行政推進室長 選考基準につきまして、例えば
富合町との
合併に賛成する者というような項目はございません。
◆
重松孝文 委員 だから、どういう基準で選ぶんですかということ。
◎
豊永信博 広域行政推進室長 あくまでも
論文を読ませていただいて、その中で
合併についてしっかりとした
考え方をお持ちの方ということになると思います。
協議会の
趣旨及び
問題点等についての
認識や理解があるということが
選考基準の
一つということでございます。
◆
重松孝文 委員 そうしたら、その
公募に応じた場合、通った人も採用されなかった人も、こういう
理由で採用しました、こういう
理由で採用しませんでしたということはお返しするんですか。
◎
豊永信博 広域行政推進室長 結果はちゃんと通知いたします。
◆
重松孝文 委員 あと、中身の問題にちょっと
入りますけれ
ども、今回ちょっといろいろ
資料をずっと読み返してみて、どうしてもわからないのです。僕の頭が悪いのかと思うんだけれ
ども、そもそも今回
富合町との
合併の
目的、
室長の
答弁を聞くと結局何か
政令市のための
ステップということしか見えてこないわけです。そして、
向こうの
議会での
町長なりに聞くと、もう
財政的に成り立たないと。だから、もう寄らば大樹をかけたんだと、
熊本市に頼るしかもう
富合町が生きていく道はないんだという今の全国的な
財政の厳しさを反映しておりますけれ
ども、そういうことを主として
説明されたわけです。その
合併の
目的は、そういうことで理解していいんですか。主たる
目的はどこにあるのか。
◎
豊永信博 広域行政推進室長 主たる
目的といいますか、現在私
どもが
富合町に限らず
近隣の町との
市町村合併というのを
考えているということは、
一つには
合併が必要であるというようなことの
認識がございます。
一つ一つの町ということで、今後なかなかやっていくことが厳しいという
状況も生まれてきておりますし、
お互いが連携していくと、連携の一番の形として
合併ということがあるだろうということが
一つございます。
それと、
熊本市といたしましては、
政令指定都市というのを目指しているということも
合併を目指している
理由の
一つということでございます。
それから、
富合町も
財政のことということだけではなくて、やはり
町長は
熊本市と
合併して
都市圏に
政令市をつくるんだというようなビジョンも描いておられますので、そういうふうな
目的も持っておられるということもございます。
それから、その
合併につきましては、
富合町の
発展、それから
熊本市の
発展、両
市町の
発展につながるものだというようなことも
考えております。
◆
重松孝文 委員 わかったようなわからないような
答弁ですけれ
ども、本音では多分、
熊本市とすれば、
政令市になるためにはどこかとやはり
合併しなければいかんということからスタートしていますし、
富合町の方はわざわざ
宇土市を断って
熊本市とというふうになった
理由は、確かに
宇土市よりも
熊本市の方が
頼りがいがあるという判断を
町長はしたみたいで、そういうことかもしれませんけれ
ども、問題は、そういう中で
周辺のいわゆる
議会の
議員、ずっと大分いろいろ聞いて回ったり、
委員会の
あとで
議会の
議事録を読んだりしましたけれ
ども、やはりかなりこじれた状態でもう一組の
合併が今
協議が始まろうとしているわけです。
そこに
宇土市との
関係とか城南町との
関係とか、3つの枠組みがある中で、
宇土市と組むのが一番ちょっと何か壊れた形になったものですから、ちょっと複雑な形になったわけで、そういう点では、私は過去の
熊本市が
合併問題に取り組んできた中で、
一つは
飽託4町との
合併のいろいろな教訓といいますか、それと実際に益城町を含めて
周辺とうまくいかなかった教訓、そしてもう
一つは、やはりこの間全国的に
平成の大
合併が進められてきた中で、いろいろな
問題点が今生まれています。
私もいろいろなところに今呼ばれるものですから、天草市に行ったり、いろいろなところへ行って調べていますけれ
ども、そうすると結局
合併してよかったというところよりも
合併してしまったというところの方が多いんですよ。こんなはずではなかったというところが。そういう点では、
熊本市としてそういうこの一連の
平成大
合併の失敗したことは二度と繰り返さないと、そしてまた
周辺町とのこの間のうまくいかなかったケ−スで、
飽託4町のこういう点をどういう形で今後に生かそうとしているのか、その辺のところをこれは局長でいいと思うんですけれ
ども、お願いします。
◎今
長岳志 企画財政局長 いろいろご指摘いただいたわけですが、まず
合併が成功していないのではないかというところでございますけれ
ども、当然企業も
市町村もそうですけれ
ども、
合併当初というのはどうしても混乱というのは出てきます。いろいろそれぞれやり方が違っておったところを合わせなければならなかったりとか。ただ、やはり、先ほどの
合併の
メリットというか、
合併しなければならない
理由の
一つとして私
どもが
考えておりますのは、長期的に見た場合に、きょうの新聞でも出ていましたが、
人口減少社会に突入する、それから
地方分権が進む、それから
熊本市におきましてはやはり好経済が大きいということと
九州新幹線全線への対応、そういったことの課題に対応するためには、やはり
生活圏がもう既に
富合町の
通勤通学率は38.4%ですので、逆に境界があるというところの方がおかしいのではないかと。
合併して、
お互い運命共同体として全国的な
都市圏間競争に勝ち抜く
体制をつくっていくべきではないかということから、やはり
熊本市としては
合併する
メリットというのはあるというふうに
考えております。
◆
重松孝文 委員 私がどうしてもわからないのは、
一体感ということでいえば、
富合町にとっては確かに
通勤通学率はあるかどうか知らないけれ
ども、生活のいわゆる基盤は実際
宇土市との
一体化なんです。そこでほとんど、だから一部
事務組合も
広域関係も全部
宇土市とやってきていますし、
都市計画区域まで
宇土市と一緒なんです。だから、
宇土市、城南町、
富合町というのが
一つの
生活圏では
一体化してやってきておるわけで、そこから
富合町だけをこっちに引き離すかということになりますから、そういう点では
一体感に逆行するのではないかというのが、僕もどうしてもそこは拭えないところなんです。
それで、いろいろな形でこの一部
事務組合や
都市計画がどうなるのかということを聞いてみると、まだ
宇土市の
議員は相当根に持っています。かなりこれは深いです。もちろんこの1年ぐらいはほとんどこの
合併問題で
宇土市は質問は
議会もされていませんし、ことしの2月の第1回
定例会で1人が
富合町の
関係を今後どうするのかということを
市長に聞いていますけれ
ども、それが余りもう今
議論はしないで見守るということになっているみたいですけれ
ども、例えば心配しているのは汚水処理です。
今新幹線の車両基地ができたでしょう。これの問題ではまだ話し合いがついていないんです。聞くところによると、どうも
宇土市はこれはもう絶対避けるつもりみたいなんです。何でかというと、僕はその事実
関係も確認していないんですけれ
ども、何人かの
議員からいろいろ事情を聞いた限りでは、もともとあの車両基地は
宇土駅に近いところにつくるはずだったと。それがどうせ
合併するならもう
富合町でもいいのではないかということで
富合町のあれを呼んで、あそこに決めたということがあるものですから、そういう中で結局
合併が御破算になったので話が違うということで、そこのあれは受け付けんよということで今もめて、なかなか解決のめどが立たないということになっているようです。
ほかにも例えば消防の問題でも広域消防がありました。あそこは広い旧宇城の各町村等を含めてみても、消防のいわゆる出張署に当たる署がないのはこの
富合町と不知火町だけなんです。
あとは全部まちごとに大体全部分署ということになっていますけれ
ども、10名から20名の
体制で今配置されておると。ところがこの
富合町が
宇土市のすぐそばということもあって、
富合町と不知火町が
宇土市のそばから一定の時間内に来てもらえるということで配置がされていないと。しかし、
合併するなら、それはやはり
熊本市に見てもらわなければいかんだろうという
議論が大半になっているみたいですし、そういう点では
一体化という問題で見れば、非常にこれは問題が多い
合併になるのではないかと。そこをやはりきちんと見据えてやらないと、いわゆる簡単なあれではいかないと。
そういう点で、これはもう
協議会の中で
議論ということで多分
答弁になると思うんですけれ
ども、それはそれでいいと思うんですけれ
ども、だからこそ私は本格的にこの
法定協に入る前に、双方の
住民の
意思をやはり確認しておくということがあるのではないかと。賛成、反対も含めて何を
議論してほしいのかということも含めて、
住民の視線から見て、そこの
意思の確認、課題の設定をしてほしいと。
これはなんでそう言うかというと、そういう今と違ういわゆる
一体化との
関係で、今非常に問題をはらんだケースであるし、
飽託4町のときでも飽田とか河内の場合はほとんど反対は二桁おりませんでした。数%の反対だったんです。やはり天明町が賛成が65%で反対が15%でしたけれ
ども、それでも相当やはり慎重な
議論を繰り返してアンケートを何回かとる、またどういう問題があるかということでずっとやりとりする、そういう中で何とかこぎつけたということになったわけです。だから、もっと
富合町の場合は、以前アンケートをとった場合には絶対多数をとったところはどこもないんです。
宇土市との
関係でも40数%、絶対5割を超えてこことやりたいという
住民が選択したことは過去一度もないんです。そういう点では非常に微妙なところではありますし、また
熊本市の側から見ても、僕が聞く限り何のための
富合町との
合併かというのはほとんど理解されていません。
政令市のための何か数合わせだろうという理解はされていますけれ
ども、それ以上の理解は全くされていません。
そういう点では、なぜ
富合町との
合併が必要なのかということも、やはりきちんともう少しはっきりさせた上で、市民にここの
意思も確認するという作業を私当然、もちろん全
住民に聞けということではないです。よく市が意識
調査ということで1万人足らずでやっていますけれ
ども、その程度でもいいからきちんと確認してこの
協議会に入るべきではないかと。そうしないと、結局またいろいろなことでどん詰まりになっていっぱいの問題が出てくるということになるのではないかということを懸念しているんですけれ
ども、その辺は本
会議では
意思の確認はもうする気はないという
答弁でしたけれ
ども、それは今も同じですか。
◎今
長岳志 企画財政局長 最後のお答えに関しましては、本
会議の
答弁どおり、これまで
富合町でもいろいろな経緯が起きてきましたし、私
どもも
説明会とか市政だよりとかホームページ等でお知らせしていますので、
法定協をつくる段階での
住民意思の確認というのは
考えておりません。
◆
重松孝文 委員 そうしたら、どこかの段階でするということですか。せんということだけれ
ども、具体的な協定をする段階では、
協議、実施計画を進行する段階ではするということですか。
◎今
長岳志 企画財政局長 それは今後の
協議、あるいは両
市町の判断によってすることはあるかとは思います。する可能性もないとは言えませんので、そのときどきによって判断していくことになるかと思います。
◆
重松孝文 委員 これは
住民の側から多分求めていく運動が出てくるのが当たり前と思うし、そこは多分出てくるのではないかと思うんですけれ
ども、最後に私が相当懸念しておるのは一部
事務組合との
関係です。今任意協の中で整理されたのを見ますと、全部それは
協議会の中で決めて、決めるというか
協議して、そしてまた
富合町の方から
事務組合に投げかけて、
事務組合の
了解を得たらそれでやるということにするという方向で今なったみたいですけれ
ども、ただ、これは
事務組合の場合は多数決で決める程度です。だから、しかしそれでもほとんど多数決で決めるというよりも、ほとんど全会一致で決めておる場合が大多数ですから、しこりが残らないようにするためにはやはり皆さんから
事務組合の中に理解されてもらう仕組みにしないと理解がされないと思うんです。
そういう点では、
協議会とある
意味では並行して
事務組合の理解も得られる活動を
富合町側にしてもらわないと、いや
協議会でこういう方向で決めました、それでお願いできませんかと言ったら、それはまたますます悪化しますものね。だから、そういった
意味では
富合町の努力を相当求めなければいけないですけれ
ども、今の段階では
熊本市が口を出すわけにはいかんですね。
協議が整ってしまえばいろいろ話はできるけれ
ども、それ以前に
事務組合との話は全部
富合町にしてもらわねばいかんぞという、そうしないと先に進められないわけですよね。そういうこともありますので、これはやはり相当
富合町側に、これは
法定協に入ろうと入るまいとその努力はしてもらわねばいかんですよ。
周辺の町への今後一部
事務組合との
関係で
富合町はこういう方向で
考えているというのは理解してもらわないと、そういう中で
熊本市と
協議した結果、こういう方向でいきたいと思うけれ
どもいいですかという理解を求めることになると思うんですけれ
ども、そこの流れはどんなふうに
考えているのか、
事務組合との
関係はそれが
一つです。
もう
一つは、
都市計画区域の問題では、これは
協議で決められる問題ではないですものね。あくまでこれは県の決定事項ですから、多分県から来ておる人が何らかのその
議論の中で判断されると思うんですけれ
ども、この問題はどういう形でやっていかれるのか。今
説明を聞くと、
合併協議会の中ではこれは
協議対象になりませんと。しかし、
政令市になれば線引きしますよという
説明があったわけです。だから、
政令市になったときにどういう線引きというのは、これは
協議の中では結論は出ないかもしれないけれ
ども当然僕は出てくると思うんです。
政令市を前提とした
合併の
協議ですから。
向こうから、では
政令市になった場合にはどういう線引きの可能性があるのかというふうに出てくると思うし、そこについても理解しておかないと、いや話が違うと、線引きせんと思ったら何で
政令市になったりするんですかということになりかねないので、そこのところの
関係もきちんと
説明をしておかないと、
あとでまずくなるのではないかと思いますけれ
ども、そこの
説明を求めます。
◎
豊永信博 広域行政推進室長 まず、一部
事務組合の問題でございます。これにつきましては
任意協議会の段階から
富合町ともいろいろ
お話はしておりますが、やはり
法定協議会を
設置されて具体的な
合併の
議論に入らない段階で、その一部
事務組合に対してどうだこうだというような
お話を持っていくというのは、
富合町側としてもなかなか難しいというふうな
富合町の御判断がございまして、
法定協議会が
設置されて、それからその一部
事務組合の話をその中でしていくというふうに伺っております。それが今の
状況ということでございます。
当然、
委員がおっしゃるように、
富合町が一生懸命努力をしていただく、ただ、どっちの方向に行くかというのは組合の中での話し合いの結果を尊重したいというふうに、
任意協議会の中でもそういうふうな方向性を示しておりますので、そういう方向でいきたいというふうに
考えております。
それから、
都市計画決定の件でございますが、これは
任意協議会の報告書の中で最後の方でもFという形で、
協議会の中だけで解決しない問題だというふうに書かせていただいておりまして、これは当然線引きの問題は県の決定権であるということでございます。ただ、もちろん昔でいいますと建設計画、今でいう
基本計画の中で、将来のまちづくりでこうありたいというような話は当然そこで
議論していくことにはなるだろうと。ただ、決定は最終的には県だということになるというふうに思っております。
○
江藤正行 委員長 意見も大分出尽くしたようでありますが、ここらでよろしゅうございますか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
江藤正行 委員長 ほかに質疑がなければ採決いたします。
議第219号「
熊本市・
富合町
合併協議会の
設置について」に対し、賛成の
議員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
○
江藤正行 委員長 挙手多数。
よって、議第219号は可決すべきものと決定いたしました。
続きまして、先ほど嶋田
委員より提案がありました
合併協議会の
議会代表につきましては、
議長並びに正副
委員長でどうかということでございますが、よろしゅうございますか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
江藤正行 委員長 ありがとうございました。
なお、
議員専門部会につきましては、按分いたしますと、自民党3、市民連合、公明党各々2、
市民クラブ1、共産党1、改革フォーラムいずれも1名となっております。それでよろしゅうございますか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
江藤正行 委員長 ありがとうございました。
それでは、本
特別委員会の意向を
議長にお伝えいたします。
以上で、本
特別委員会に付託を受けました議案の
審査は終わりました。
これをもちまして、本日の
政令指定都市実現に関する
特別委員会を終わります。
御協力ありがとうございました。
午後 1時45分 閉会
出席
説明員
〔総 務 局〕